はじめに
このテキストを御覧になっている方は、
や
のように、指数が整数である場合の計算は問題なく解ける方だと思います。
ここでは少し応用で、指数が分数の場合について考えていきます。
例えば「2の2分の1乗」
のような場合です。
考え方
を考えてみましょう
便宜的に
を2乗してみましょう。
ということで、
は2乗すると2となりました。
そういえばどこかで、2乗すると2となる数を勉強しましたよね。
そう、
です。
だからといってすぐ、
としてはいけません。「2の2分の1乗」と表記した場合は、
このうちプラスのみを指すことを覚えておきましょう。以上のことから、
となります。
別の問題もみてみましょう。
それではさらにひねりを加えてもう1問考えてみましょう。
を考えてみましょう。
先ほどのように、2乗してもうまくいきそうにありません。
このような場合は少し視点を変えてみます。8は2の何乗でしょうか?
であることから
と置き換えることができます。
これが答えです。
このようにきれいに計算できればいいのですが、きれいに計算できないような場合もでてきます。そのような場合は
累乗根という新しい方法を使います。しかしそれは数学Ⅰの範囲ではないので、学年があがってから学習するようにしましょう。