「野に歩けと、心はそらにて、今宵だに人しづめて、いととく逢はむと思ふに」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
野に
歩けと、心は
そらにて、今宵
だに人
しづめて、いととく
逢はむと思ふに...
現代語訳・口語訳・意味
野を歩いても、心は上の空で、せめて今宵だけでも人を寝静まらせてから、とにかく早く(女に)逢おうと思っていると...
品詞分解
| 単語 | 品詞 |
| 野 | ー |
| に | 格助詞 |
| 歩け | カ行四段活用「ありく」の已然形 |
| と、 | 接続助詞 |
| 心 | ー |
| は | 係助詞 |
| そらに | ナリ活用の形容動詞「そらなり」の連用形 |
| て、 | 接続助詞 |
| 今宵 | ー |
| だに | 副助詞 |
| 人 | ー |
| しづめ | マ行下二段活用「しづむ」の連用形 |
| て、 | 接続助詞 |
| いと | 副詞 |
| とく | ク活用の形容詞「とし」の連用形 |
| 逢は | ハ行四段活用「あふ」の未然形 |
| む | 意志の助動詞「む」の終止形 |
| と | 格助詞 |
| 思ふ | ハ行四段活用「おもふ」の連体形 |
| に、 | 接続助詞 |
主な出典
【伊勢物語「狩りの使ひ」】
野に歩けと、心はそらにて、今宵だに人しづめて、いととく逢はむと思ふに、国守、斎宮頭かけたる、狩りの使ひありと聞きて、夜ひと夜、酒飲みしければ、もはら逢ひごともえせで、明けば尾張の国へ立ちなむとすれば、男も人知れず血の涙を流せど、え逢はず。