「しづむ/静む/鎮む」の意味・活用・使用例【マ行下二段活用】
このテキストでは、マ行下二段活用の動詞「
しづむ/静む/鎮む」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「しづむ」には
①静む/鎮む
②沈む
などがあるが、ここでは「①静む/鎮む」を扱う。
マ行下二段活用
| 未然形 | しづめ |
| 連用形 | しづめ |
| 終止形 | しづむ |
| 連体形 | しづむる |
| 已然形 | しづむれ |
| 命令形 | しづめよ |
■意味1:他動詞
(神霊を)
鎮座させる、鎮める。
■意味2:他動詞
(動乱や騒動を)
鎮める、鎮圧する。
[出典]:平家物語
「一天をしづめ、四海をすます。」
[訳]:国全体を鎮圧し、全土の乱れをなくす。
■意味3:他動詞
(気持ちを)
落ち着かせる。
[出典]:万葉集
「御心を鎮めたまふとい取らして..」
[訳]:お心を落ち着かせなさろうとおとりになり...
■意味4:他動詞
(人を)
寝かせる、寝静まらせる。
[出典]:
狩りの使ひ 伊勢物語
「女、人を
しづめて、子一つばかりに、男のもとに来たりけり」
[訳]:女は、人を
寝静まらせてから、午後十一時から十一時半ごろに、男のところにやってきました。
■意味5:他動詞
(声を)
低くする、静かにする、小さくする。
[出典]:
葵・物の怪の出現 源氏物語
「加持の僧ども声
しづめて法華経を読みたる、いみじう尊し。」
[訳]:加持の僧たちの声を
小さくして法華経を読んでいる姿が、とても尊いものです。