「清水のある所に伏しにけり」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
女、いと
かなしくて、後に立ちて追ひ行けど、え追ひつかで、清水のある所に
伏しにけり。
現代語訳・口語訳・意味
女はとても悲しんで、(男の)後を追っていったが、とても追いつくことができずに、
清水のあるところ(清水が湧き出しているところ)で倒れ伏してしまった。
品詞分解
| 単語 | 品詞 |
| 清水 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| ある | ラ行変格活用「あり」の連体形 |
| 所 | ー |
| に | 格助詞 |
| 伏し | サ行四段活用「ふす」の連用形 |
| に | 完了の助動詞「ぬ」の連用形 |
| けり。 | 過去の助動詞「けり」の終止形 |
主な出典
【伊勢物語『梓弓』】
女、いとかなしくて、後に立ちて追ひ行けど、え追ひつかで、清水のある所に伏しにけり。そこなりける岩に、指の血して書きつけける。「あひ思はで離れぬる人をとどめかねわが身は今ぞ消え果てぬめる」と書きて、そこにいたづらになりにけり。