「けづることをうるさがり給へど、をかしの御髪や」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
尼君、髪を
かきなでつつ、「
けづることを
うるさがり給へど、
をかしの
御髪や。」
現代語訳・口語訳・意味
尼君は、(少女の)髪をなでながら、「
髪をとかすことを面倒がりなさいますが、美しいお髪ですね。」
品詞分解
| 単語 | 品詞 | 敬意の向き |
| 尼君、 | ー | ー |
| 髪 | ー | ー |
| を | 格助詞 | ー |
| かきなで | ダ行下二段活用「かきなづ」の連用形 | ー |
| つつ、 | 接続助詞 | ー |
| 「けづる | ラ行四段活用「けづる」の連体形 | ー |
| こと | ー | ー |
| を | 格助詞 | ー |
| ※うるさがり | ラ行四段活用「うるさがる」の連用形 | ー |
| 給へ | 尊敬の補助動詞・ハ行四段活用「たまふ」の已然形 | 尼君→紫の上 |
| ど、 | 接続助詞 | ー |
| をかし | シク活用の形容詞「をかし」の終止形 | ー |
| の | 格助詞 | ー |
| 御髪 | ー | ー |
| や。 | 間投助詞 | ー |
※形容詞「うるさし」の語幹「うるさ」に接尾語「がる」がついて動詞化したもの。
主な出典
【源氏物語「若紫・北山の垣間見」】
尼君、髪をかきなでつつ、「けづることをうるさがり給へど、をかしの御髪や。いとはかなうものし給ふこそ、あはれにうしろめたけれ。かばかりになれば、いとかからぬ人もあるものを。故姫君は、十ばかりにて殿に後れ給ひしほど、いみじうものは思ひ知り給へりしぞかし。ただ今、おのれ見捨て奉らば、いかで世におはせむとすらむ。」とて、いみじく泣くを見給ふも、すずろに悲し。