三垂線の定理
αという平面上に直線lがあります。この平面α上にはない点Pをとって、点Pから平面αに垂直におろした直線とαとの交点をOとします。Oから直線lに垂線をひき、その交点をAとします。この条件のとき、次の定理が成り立ちます。
①PO⊥α、OA⊥lならば、PA⊥l
②PO⊥α、PA⊥lならば、OA⊥l
③PA⊥l、OA⊥l、PO⊥AOならば、PO⊥α
証明
■①PO⊥α、OA⊥lならば、PA⊥lの証明
PO⊥αより、POとlは垂直に交わることがわかる。
よって直線lは、平面AOP上の2つの直線POとOAに垂直に交わるとなる。このことから、直線lと平面AOPは垂直に交わることがわかる。
PAは平面AOP上にあることから、、PAと直線lが垂直に交わることが導き出せる。
■②PO⊥α、PA⊥lならば、OA⊥lの証明
PO⊥αより、POと直線lは垂直に交わることがわかる。
よって直線lは、平面AOP上の2つの直線POとPAに垂直に交わるとなる。このことから、直線lと平面AOPは垂直に交わることがわかる。
OAは平面AOP上にあることから、OAと直線lが垂直に交わることが導き出せる。
■③PA⊥l、OA⊥l、PO⊥AOならば、PO⊥α
直線lは平面AOP上の2つの直線、PAとOAに垂直に交わることから、直線lと平面AOPは垂直に交わる。
また、POは平面AOP上にあることから、OAと直線lが垂直に交わる。したがって、POは平面α上にあるAOと直線lに垂直で交わることとなるので、POとαが垂直に交わることが導き出せる。
証明おわり。