「みそかなる所なれば、門よりもえ入らで」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解・敬意の向き
原文
みそかなる所なれば、門よりもえ入らで、童べの踏みあけたる築地のくづれより通ひけり。
現代語訳・口語訳・意味
ひっそりと通う所なので、正面の門からは入ることができずに、子どもたちが踏みあけた築地の崩れたところから通いました。
品詞分解
| 単語 | 品詞 | 敬意の向き |
| みそかなる | ナリ活用の形容動詞「みそかなり」の連体形 | ー |
| 所 | 名詞 | ー |
| なれ | 断定の助動詞「なり」の已然形 | ー |
| ば | 接続助詞、 | ー |
| 門 | 名詞 | ー |
| より | 格助詞 | ー |
| も | 係助詞 | ー |
| え | 副詞 | ー |
| 入ら | ラ行四段活用「いる」の未然形 | ー |
| で | 接続助詞、 | ー |
主な出典
【伊勢物語「通ひ路の関守」】
昔、男ありけり。東の五条わたりに、いと忍びて行きけり。みそかなる所なれば、門よりもえ入らで、童べの踏みあけたる築地のくづれより通ひけり。人しげくもあらねど、たび重なりければ、あるじ聞きつけて、その通ひ路に、夜ごとに人をすゑて守らせければ、行けどもえあはで帰りけり。さて詠める。