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9_80 ことば / 単語

古文単語「ひる/干る/乾る」の意味・解説【マ行上一段活用】

著者名: 走るメロス
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「ひる/干る/乾る」の意味・活用・使用例【ハ行上一段活用】

このテキストでは、ハ行上一段活用の動詞「ひる/干る/乾る」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

「ゐる」には
①蒜/葫
②干る/乾る
③放る・痢る
④嚏る
⑤簸る

などの用法があるが、ここでは「②干る/乾る」を扱う。
ハ行上一段活用

未然形
連用形
終止形ひる
連体形ひる
已然形ひれ
命令形ひよ


意味1:自動詞

乾く

[出典]百人一首 寂蓮法師
「村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ」

[訳]:にわか雨の露もまだ乾かない槙の葉に、もう霧が立ち上っている秋の夕暮れであることですよ。


意味2:自動詞

水かさが減る、潮が引く

[出典]宇治川の先陣 平家物語
「この川は近江の湖の末なれば、待つとも待つとも水まじ。」

[訳]:この川は近江の湖の下流なので、待てども待てども水かさは減りますまい。

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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