【間人】の読み方と由来
日本各地には、漢字の読み方が一般的なものではない
難読地名がたくさんあります。地名の読み方と由来を知ることでその土地の意外な歴史を知ることができるかもしれません。
今回は、京都府京丹後市の「
間人」についてみていきます。
「間人」の読み方
「間人」は「たいざ」と読みます。
間人の由来
なぜ「間人」と書いて「たいざ」と読むのでしょうか?その理由には、聖徳太子の母・間人皇后(はしうどこうごう)と深いつながりがあります。
間人皇后(穴穂部間人皇女・あなほべのはしうどのひめみこ)は、6世紀末、大和政権の蘇我氏と物部氏との争乱を避け、今の丹後町間人(たいざ)に身を寄せたと伝えられています。村人たちの手厚いもてなしへのお礼にと、この地を去る際、皇后は自らの名「間人」(はしうど)をこの地に贈りました。しかし村人たちは畏れ多いことから、皇后が退座したことにちなみ読み方を「たいざ」としたとされています。