政令指定都市とは何なのでしょうか
2012年4月現在、日本において
20の政令指定都市があります。
ではそもそも政令指定都市とは、なぜ指定されていてどのような役割を担っているのでしょうか。説明したいと思います。
政令指定都市とは、政令で指定する人口50万以上の市で、地方自治法第252条の19以下に定められた日本の都市です。
この政令指定都市であることによって、社会福祉事業や生活保護に関する事務、都市計画に関する事務などを各自の都市で行うことができるようになります。
わかりやすく書くのであれば、
県の代わりに道路の管理をしたり、県を通さずに国に予算の話をつけたりと、都道府県と同等な扱いを受けられる都市のことを指します。
具体的には、以下のことに権限を持って取り組むことができるようになります。
1 児童福祉に関する事務
2 民生委員に関する事務
3 身体障害者の福祉に関する事務
4 生活保護に関する事務
5 行旅病人及び行旅死亡人の取扱に関する事務
5の2 社会福祉事業に関する事務
5の3 知的障害者の福祉に関する事務
6 母子家庭及び寡婦の福祉に関する事務
6の2 老人福祉に関する事務
7 母子保健に関する事務
8 障害者の自立支援に関する事務
9 食品衛生に関する事務
10 墓地、埋葬等の規制に関する事務
11 興行場、旅館及び公衆浴場の営業の規制に関する事務
11の2 精神保健及び精神障害者の福祉に関する事務
12 結核の予防に関する事務
13 都市計画に関する事務
14 土地区画整理事業に関する事務
15 屋外広告物の規制に関する事務
しかし、以下のように都道府県でなければ行えない業務もあります。
・学校の設置、廃止の決定
・教員の給料の決定
・警察の設置
・病院、薬局の認可
現在日本では、20の政令指定都市があります。
札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、相模原市、新潟市、静岡市、浜松市、名古屋市、京都市、大阪市、堺市、神戸市、岡山市、広島市、北九州市、福岡市、熊本市
抑えておきましょう。