「後目/尻目/しりめ」の意味・活用・使用例【名詞】
このテキストでは、古文単語「
後目/尻目/しりめ」の意味、解説とその使用例を記している。
名詞
■意味
横目、流し目。
[出典]:車争ひ 源氏物語
「げに、常よりも好みととのへたる車どもの、我も我もと乗りこぼれたる下簾の隙間どもも、さらぬ顔なれど、ほほ笑みつつ後目にとどめたまふもあり。」
[訳]:なるほど、いつもより趣向を凝らした車らの、我も我もと乗った車から(女房たちの)衣服がはみ出ている下簾の隙間に対しても、さりげない表情ですが、(光源氏が)微笑みながら横目でちらりと目にとどめなさるものもあります。