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9_80 ことば / 単語

古文単語「あそび/遊び」の意味・解説【名詞】

著者名: 走るメロス
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「あそび/遊び」の意味・活用・使用例【名詞】

このテキストでは、古文単語「あそび/遊び」の意味、解説とその使用例を記している。

名詞

意味1

宗教的な歌舞や音楽

[出典]:神楽歌
「笹の葉に雪降り積もる冬の夜に豊の遊びをするが楽しさ。」

[訳]:笹の葉に雪が降り積もるような冬の夜に、豊明の節会の神事に伴う歌舞や音楽をすることの楽しいことよ。


意味2

(行楽や狩猟、宴などの)
楽しみごと、遊戯、娯楽

[出典]:常陸国風土記
「筑波の雅曲を唱ひ、久慈の味酒を飲む。是人間の遊びなれども...」

[訳]:筑波の歌を歌い、久慈のうまい酒を飲む。これは人の世の楽しみごとであるが...




意味3

歌や管弦などを楽しむこと

[出典]桐壷 源氏物語
「おぼえいとやむごとなく、上衆めかしけれど、わりなくまつはさせ給ふあまりに、さるべき御遊びの折々、何事にもゆゑある事のふしぶしには、まづ参上らせ給ふ...」

[訳]:世間の評判は並大抵ではなく、高貴な人らしく見えますが、(帝が)分別なく絶えずお側にいさせなるので、しかるべき管弦楽の遊びの機会や、何事につけても趣きのある催し事の度に、真っ先に(更衣を)参上させなさり...


意味4

遊女、遊び女

[出典]足柄山 更級日記
「ふもとに宿りたるに、月もなく暗き夜の、闇に惑ふやうなるに、遊び三人、いづくよりともなくいで来たり。」

[訳]:山のふもとの宿に泊まったのだが、月も出ておらずに暗く、闇に惑うようであったのだが、(その中を)遊女が3人、どこからともなく現れた。

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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