新規登録 ログイン

9_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

万葉集「春さらば逢はむと思ひし梅の花今日の遊びに相見つるかも」の現代語訳と解説

著者名: 走るメロス
Text_level_1
マイリストに追加
はじめに

このテキストでは、万葉集の第5巻に収録されている「春さらば逢はむと思ひし梅の花今日の遊びに相見つるかも」(八三五)の現代語訳・口語訳とその解説を記しています。この和歌は、平成の次の元号である「令和」(2019年5月1日〜)の由来となった万葉集『梅花の歌三十二首并せて序』に収録された32首のうちのひとつです。

原文

春さら逢はむと思ひし 梅の花 今日の遊びに (※1)相見つるかも

ひらがなでの読み方

はるさらば あはむともひし うめのはな けふのあそびに あひみつるかも

現代語訳

春になったら逢おうと思っていた梅の花に、今日の宴で対面することができましたよ


解説

薬師高氏義通(=作者未詳)作の歌です。大伴旅人主催の梅花の宴にて詠まれた32首のひとつです。梅花の宴とは文字通り梅の花を題材とした歌を詠む会で、当時太宰府の長官であった大伴旅人を中心に開催されました。そのときに詠まれた32首にはすべて梅の花が含まれています。

単語・文法解説

(※1)相見マ行上一段活用「あひみる」の連用形

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
阿蘇瑞枝「萬葉集全歌講義③」2007年 笠間書院
佐竹明広他「万葉集(二)」2013年 岩波書店

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 8,296 pt 
 役に立った数 0 pt 
 う〜ん数 0 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!

まとめ
このテキストのまとめは存在しません。