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古文単語「ひきあぐ/引き上ぐ」の意味・解説【ガ行下二段活用】

著者名: 走るメロス
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ひきあぐ/引き上ぐ

このテキストでは、ガ行下二段活用の動詞「ひきあぐ/引き上ぐ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ガ行下二段活用

未然形ひきあげ
連用形ひきあげ
終止形ひきあぐ
連体形ひきあぐる
已然形ひきあぐれ
命令形ひきあげよ


意味1:他動詞

引いて上にあげる

[出典]にくきもの 枕草子
「帽額の簾はまして、こはしのうち置かるる音、いとしるし。それも、やをら引き上げて入るは、さらに鳴らず。」

[訳]:帽額の簾はさらに、木端が敷居にあたる音が、たいそうはっきりしている(ので耳に障る)。それも、そっと引いて上にあげるときは、少しも音がしない。


意味2:他動詞

(目をかけて)
昇進させる、登用する

[出典]:塵芥集
「子細あって下人を引き上げ...」

[訳]:わけがあって下人を登用し...




意味3:他動詞

予定を繰り上げる

[出典]:都遷 平家物語
「一日引き上げて、二日になりにけり。」

[訳]:(遷都の予定を)一日予定を繰り上げて、二日になってしまった。

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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