まどひいる/惑ひ入る
このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「
まどひいる/惑ひ入る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ラ行四段活用
| 未然形 | まどひいら |
| 連用形 | まどひいり |
| 終止形 | まどひいる |
| 連体形 | まどひいる |
| 已然形 | まどひいれ |
| 命令形 | まどひいれ |
■意味:自動詞
あわてて中に入る。
[出典]:
にくきもの 枕草子
「忍び来る所に、長烏帽子して、さすがに人に見えじと
まどひ入るほどに、ものにつきさはりて、そよろといはせたる。」
[訳]:人目につかないように来る所に、長烏帽子をつけて、そうはいっても人に見られないようにと思って
あわてて中に入るときに、(烏帽子が)物につきあたって、がさっと音をたてるの(はしゃくに障る)。