ともなふ/伴ふ
このテキストでは、古文単語「
ともなふ/伴ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「ともなふ/伴ふ」には
①ハ行四段活用
②ハ行下二段活用
の用法がある。
①ハ行四段活用
未然形 | ともなは |
連用形 | ともなひ |
終止形 | ともなふ |
連体形 | ともなふ |
已然形 | ともなへ |
命令形 | ともなへ |
■意味1:自動詞
一緒に行動する、連れ添う。
[出典]:御随身近友が 徒然草
「賢助僧正に伴ひて、加持香水を見はべりしに...」
[訳]:賢助僧正に連れ添って、加持香水(の儀式)を見ましたときに...
■意味2:他動詞
一緒に行く、連れて行く、引き連れる。
[出典]:
大垣 奥の細道
「露通もこの港まで出で迎ひて、美濃国へと
伴ふ。」
[訳]:露通もこの港まで出迎え(にきており)、美濃へと
一緒に行く。
②ハ行下二段活用
意味はハ行四段活用の意味2に同じであるが、活用は以下の通り。
未然形 | ともなへ |
連用形 | ともなへ |
終止形 | ともなふ |
連体形 | ともなふる |
已然形 | ともなふれ |
命令形 | ともなへよ |