うたかた/泡沫
このテキストでは、古文単語「
うたかた/泡沫」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
名詞
■意味
(水の上に浮く)
泡。
※もろく消えやすいことから、古くからはかなさの例えとして用いられる。
[出典]:
ゆく河の流れ 方丈記
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶ
うたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」
[訳]:流れ過ぎていく河の流れは途絶えることがなく、それでいて(そこを流れる水は)もとの水ではない。(河の流れの)よどみに浮かんでいる
水の泡は、一方では(形が)消え(てなくなり)一方では(形が)できたりして、長い間(そのままの状態で)とどまっている例はない。