はじめに
現在完了の文法について説明しましょう。この現在完了という言葉、普段はあまり耳にしないので聞き慣れずに難しく構える方もいるかもしれませんが、そんなことありません。
例文をみてみましょう。
1:
He went to Tokyo. 彼は東京に行きました。
2:
He has gone to Tokyo. 彼は東京に行ってしまった。
1の文章は、過去に「行った」という事実だけで、現在はどういう状況なのかわからないです。つまり
現在は東京にいるのか、それとももう帰ってきているのかがクリアではないです。
しかし2のように現在完了形を使うと、
彼は東京に行ってしまって、もうここにはいない。という
現在の状況も同時に伝えることができるのです。
これが現在完了です。
参考書的な書き方をすれば、現在完了とは過去に起こったことや過去の状況が現在どうなっているのか。過去の出来事が現在でどう完了しているのかを表す時制ですが、簡単に説明するとそういうことです。
それでは、どう現在完了を作るのかを紹介しましょう。
Have(Has)+過去分詞
現在完了は、
Have(Has)+過去分詞の形で表します。3人称単数のときのみHasを使います。
現在完了で表せる意味は以下の3パターンです。
1:完了
I have already finished my homework. 宿題はもう終わったよ。
すでに~しました。や
まだ~していません。といった訳され方が多く、
すでにを意味する
already、
まだを意味する
yetを伴うことが多いです。
I have already finished my homework. 宿題はもう終わったよ。
I have not finished my homework yet. まだ宿題は終わってません。
alreadyはhaveと過去分詞の間、yetは文章の一番最後に来ることを覚えておきましょう。
2:経験
I have been to Fukuoka before. 以前、福岡に行ったことがあります。
以前~したことがあります。や
○回~したことがあります、
1度も~したことがありません。と訳されることが多いです。
以前を表す
beforeや
○回を表す
twice、three times、four times(2回、3回、4回)、
1度も~ないを表す
neverを伴うことが多いです。
I have been to Fukuoka before. 以前、福岡に行ったことがあります。
I have been to Fukuoka twice. 福岡に2回行ったことがあります。
I have never been to Fukuoka. 福岡に行ったことは一度もありません。
3:継続
I have been here for 10 years. ここに10年住んでいます。
過去のある時点から現在に至るまでその状態が続いていることを表すのに使われます。
つまり例文のように、「10年前から今に至るまでずっとここに住んでいます」のような場合です。
~以来ずっと〇〇していますや
~年間ずっと〇〇していますのように訳され、
~以来を表す
sinceや
~年間を表す
for ○ yearsを伴うことが多いです。
I have lived here since 2000. 2000年からここに住んでいます。
I have lived here for 10 years. ここに10年住んでいます。
以上が現在完了形の基本的なところになります。
完了形が使えるようになると、英語の表現がグッと広がります。
がんばりましょう!