あづく/預く
このテキストでは、カ行下二段活用の動詞「
あづく/預く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
カ行下二段活用
未然形 | あづけ |
連用形 | あづけ |
終止形 | あづく |
連体形 | あづくる |
已然形 | あづくれ |
命令形 | あづけよ |
■意味1:他動詞
(人の世話や物の管理を)
任せる、預ける。
[出典]:
帰京 土佐日記
「家に
預けたりつる人の心も、荒れたるなりけり。」
[訳]:家の
管理を任せていた人の心も、すさんでいたことよ。
■意味2:他動詞
結婚させる、縁付る。
[出典]:鷹を放つ 蜻蛉日記
「うしろやすからむ妻などに預けてこそ、死にも心安からむとは思ひしか...」
[訳]:心配がないような妻などと結婚させてこそ、(自分が)死ぬとき気が楽であろうと思っていたが...