ころほひ/頃ほひ/比ほひ
このテキストでは、古文単語「
ころほひ/頃ほひ/比ほひ」の意味、解説とその使用例を記している。
名詞
■意味1
時節、時分。
[出典]:
木の花は 枕草子
「四月のつごもり、五月のついたちの
ころほひ、橘の葉の濃く青きに、花のいと白う咲きたるが...」
[訳]:四月の下旬や、五月の上旬の
時分、橘の葉が濃く青いときに、花がとても白く咲いているのが...
■意味2
今の時節、当節。
[出典]:竹河 源氏物語
「その年かへりて、 男踏歌せられけり。殿上の若人どもの中に、物の上手多かるころほひなり。」
[訳]:その年が改って、男踏歌が行われた。殿上の若人たちの中に、歌舞の上手な者が多い当節である。