新規登録 ログイン

9_80 ことば / 単語

古文単語「かたがた/方方」の意味・解説【名詞】

著者名: 走るメロス
Text_level_1
マイリストに追加
かたがた/方方

このテキストでは、古文単語「かたがた/方方」の意味、解説とその使用例を記している。

「かたがた」には
①名詞
②代名詞
③副詞
などの用法があるが、ここでは「①名詞」を扱う。
名詞

意味1

あちらこちら、部屋ごと

[出典]道真の左遷 大鏡
「この大臣、子どもあまたおはせしに、女君たちは婿取り、男君たちは皆、ほどほどにつけて位どもおはせしを、それも皆方方に流され給ひてかなしきに...」

[訳]:この大臣(菅原道真)には、子どもが多くいらっしゃいましたが、姫君たちは婿を取り、ご子息たちは皆、それぞれ身分に応じて位などがおありでしたのを、その人たちも皆あちらこちらに左遷されになって悲しいのに...


意味2

あれこれ、いろいろ

[出典]:鈴虫 源氏物語
「われより後の人々に、方方につけておくれゆく心地しはべるも...」

[訳]:私より若い方々に、あれこれにつけて置いていかれる気持ちが致しますのも...




意味3

(「人々」の尊敬語で)
方々

[出典]桐壺 源氏物語
「はじめより我はと思ひ上がり給へる御方方...」

[訳]:(宮廷に仕え始めた)当初から自分こそは(帝の寵愛を受ける)と自負していらっしゃる方々は...

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 20,464 pt 
 役に立った数 1 pt 
 う〜ん数 2 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!

まとめ
このテキストのまとめは存在しません。