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9_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

『ちはやぶる神代もきかず竜田川からくれなゐに水くくるとは』わかりやすい現代語訳と解説・品詞分解

著者名: 走るメロス
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百人一首(17)


ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは


このテキストでは、百人一首に収録されている歌「ちはやぶる神代もきかず竜田川からくれなゐに水くくるとは」の現代語訳・口語訳と解説(句切れ・倒置など)、そして品詞分解を記しています。この歌は、百人一首の他に、古今和歌集伊勢物語にも収録されています。



※百人一首は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活動した公家・藤原定家が選んだ和歌集です。100人の歌人の和歌を、1人につき1首ずつ選んで作られています。



原文

(※1)ちはやぶる(※2)神代きか(※3)竜田川(※4)からくれなゐに水(※5)くくるとは

ひらがなでの読み方

ちはやぶる かみよもきかず たつたがは からくれなゐに みづくくるとは



現代語訳・口語訳

神の時代にも聞いたことがない。竜田川の水を(紅葉葉が)あざやかな紅色にくくり染めにするとは。

解説

この歌は在原業平が詠んだ歌です。古今和歌集には、「屏風に描かれた、竜田川に紅葉が流れている様子を題材に詠んだ歌」と但し書きがあります。一方で伊勢物語には、「竜田川に出かけていって実際に景色を見て詠んだ歌」とも書かれています。

主な技法・単語・文法解説

単語

(※1)ちはやぶる「神」や地名の「宇治」にかかる枕詞
(※2)神代神々が国を治めた時代
(※3)竜田川現在の奈良県にある川で紅葉の名所。歌枕として用いられる代表的なもののひとつ
(※4)からくれなゐ「韓紅/唐紅」韓から伝わった紅であざやかな紅色
(※5)くくる括り染め(布を糸でくくって白い部分を残す染め方)にすること


(※3)歌枕

「竜田川」が歌枕。歌に詠み込まれている名所のことを歌枕という。以下に例を記す。

【逢坂の関】
これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関

【生駒山】
君があたり見つつを居らむ生駒山雲な隠しそ雨は降るとも

句切れ・倒置

ニ句切れ。「神の時代にも聞いたことがない」と始まり、詠み手の心を強くひきつけます。では何を聞いたことがないのか。それは「竜田川の水を紅葉があざやかな紅色に染めている景色」であると続いています。このことから、この歌には倒置の技法も用いられていることがわかります。


品詞分解

※名詞は省略しています。



ちはやぶる枕詞
神代
係助詞
きかカ行四段活用「きく」の未然形
打消の助動詞「ず」の終止形
竜田川
からくれなゐ
格助詞
くくるラ行四段活用「くくる」の終止形
格助詞
係助詞

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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