こゆ/肥ゆ
このテキストでは、ヤ行下二段活用の動詞「
こゆ/肥ゆ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「こゆ」には
①肥ゆ
②臥ゆ
③
越ゆ/超ゆ
などがあるが、ここでは「①肥ゆ」を扱う。
ヤ行下二段活用
未然形 | こえ |
連用形 | こえ |
終止形 | こゆ |
連体形 | こゆる |
已然形 | こゆれ |
命令形 | こえよ |
■意味:自動詞
太る、肉づきがよくなる。
[出典]:
うつくしきもの 枕草子
「いみじう白く
肥えたるちごの二つばかりなるが、二藍の薄物など、衣長にてたすき結ひたるがはひ出でたるも...」
[訳]:とても色白で
太っている子で2歳ぐらいになるのが、紅花と藍で染めた薄い絹の着物などを、丈が長くて袖を紐で結びあげたのが這ってでてきたのも...