世界三大「面積の小さい国」
「世界三大シリーズ」と題して世界中の様々なものをランキング形式で紹介していきます。このテキストでは「面積の小さい国」を取り扱います。
バチカン市国
■面積
0.49平方キロメートル
人口
約800人
建国
1929年(ラテラノ条約)
特徴
バチカン市国(Vatican City)は、ローマ・カトリック教会の中心地であり、世界で最も面積が小さい国です。面積はわずか0.49平方キロメートルで、これは東京ドーム約10個分に相当します。人口は約800人と非常に小規模です。1929年にラテラノ条約によりイタリアとの間で独立が認められ(国際法上も独立国として認識)、以降、教皇の居住地として、宗教的な権威を持ち続けています。居住権(国籍)は、基本的にバチカンで職務についている期間に限って与えられます。
国の内部には、サン・ピエトロ大聖堂やシスティーナ礼拝堂など、世界的に有名な宗教的・歴史的な建築物があります。これらの施設は、カトリック信者だけでなく、多くの観光客にも人気です。
モナコ公国
■面積
2.02平方キロメートル
人口
約39,000人
建国
1297年(公国として)
特徴
モナコ公国はフランスの南部に位置する独立した小国で、南方以外をフランスに、南方を地中海に面しています。面積は約2.02平方キロメートルと非常に狭く、世界で2番目に小さい国です。2024年現在、モナコの国家元首はアルベール2世公で、長年にわたり公国の発展に寄与しています。
モナコは物価の高さや観光業(モナコ・グランプリやカジノ・ド・モンテカルロなど、世界的に有名なイベントや施設)で広く知られています。また、税制が優遇されており、多くの富裕層が居住しています。経済は観光業、カジノ、金融サービスが主な柱で、商業活動の活発さが経済を支えています。公国の安全性も非常に高く、治安が良好です。
ナウル共和国
■面積
21平方キロメートル
人口
約10,000人
建国
1968年(オーストラリアから独立)
特徴
ナウル共和国は南太平洋に位置する小さな島国で、地理的には赤道のすぐ南に位置しています。かつてはリン磷鉱の採掘によって栄え、1980年代の生活水準は太平洋地域で最も高いものでした。しかし1990年代以降、鉱鉱資源の枯渇により経済は大きな打撃を受けました。現在の主な産業には、政府関連業務、サービス業、そして一部の観光業があります。ナウルは観光地としての魅力もあるものの、島のリソースの制約やインフラの問題により、観光業は限定的です。また、ナウルはオーストラリアやニュージーランドからの援助に依存している部分もあります。