「したし/親し」の意味・活用・使用例【形容詞シク活用】
このテキストでは、シク活用の形容詞「
したし/親し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・シク活用
| 未然形 | したしく | したしから |
| 連用形 | したしく | したしかり |
| 終止形 | したし | ◯ |
| 連体形 | したしき | したしかる |
| 已然形 | したしけれ | ◯ |
| 命令形 | ◯ | したしかれ |
■意味1
近親である、血縁が近い。
[出典]:
これも仁和寺の法師 徒然草
「『かかることは、文にも見えず、伝へたる教へもなし。』と言へば、また仁和寺へ帰りて、
親しき者、老いたる母など、枕上に寄りゐて泣き悲しめども、聞くらむともおぼえず。」
[訳]:「このようなことは書物にも見られないし、受け継いでいる教えもない。」と(医者が)言うので、(法師たちは)また仁和寺に帰って、
近親の者、老いた母親らが、枕元に集まり座って泣き悲しむものの、(本人は)聞いているだろうとも思えない。
■意味2
仲が良い、関係が良い、よく知っている。
[出典]:松風 源氏物語
「親しき家司に仰せたまひて...」
[訳]:(光源氏は)よく知っている家司にお命じになり...