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古文単語「ひときは/一際」の意味・解説【名詞/副詞】

著者名: 走るメロス
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ひときは/一際

このテキストでは、古文単語「ひときは/一際」の意味、解説とその使用例を記している。

「ひときは/一際」は
①名詞
②副詞
としての用法がある。
①名詞

意味1

(身分などの)
一階級

[出典]:薄雲 源氏物語
「いまひときは上がりなむに、何事もゆづりてむ。」

[訳]:もう一階級昇進したならば、すべてを譲ろう。


意味2

一度、いっとき

[出典]:道長 大鏡
ひときははいと高く鳴れど...」

[訳]:(雷は)いっときは大変大きく鳴りますが...




②副詞

意味1

いちだんろ、いっそう、さらに

[出典]折節の 徒然草
「...と、人ごとに言ふめれど、それもさるものにて、今ひときは心も浮きたつものは...」

[訳]:...と、人は誰もが言うようだが、それはもっともなことだと思うのだが、なおいっそう心もうきうきするものは


意味2

一概に、一方的に、切に、いちずに

[出典]:若菜下 源氏物語
「世の中は、いと常なきものを、ひときはに思ひ定めて...」

[訳]:世の中は、まったく無常なものなのに、(女三の宮は)いちずに気持ちを決めて...

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