「ぢゅうぢ/住持」の意味・活用・使用例【名詞/サ行四段活用
このテキストでは、古文単語「
ぢゅうぢ/住持」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
名詞
■意味1
住職として寺を管理すること。
■意味2
保持すること、仏法を守り保つこと。
備考
※「す」が付いてサ行変格活用の動詞「ぢゅうぢす/住持す」となる。その場合の活用は以下の通り。
サ行変格活用
未然形 | ぢゅうぢせ |
連用形 | ぢゅうぢし |
終止形 | ぢゅうぢす |
連体形 | ぢゅうぢする |
已然形 | ぢゅうぢすれ |
命令形 | ぢゅうぢせよ |
■意味1:他動詞
(寺を)住職として管理する。
[出典]:
悲田院の尭蓮上人は 徒然草
「この聖、声うちゆがみ、荒荒しくて、聖教の細やかなる理いとわきまへずもやと思ひしに、この一言の後、心にくくなりて、多かるなかに寺をも
住持せらるるは...」
[訳]:(東国出身の)この僧は、発音がなまり、(言い方も)粗野で、仏教の細かな道理はそれほどわきまえていないのではと思っていたのですが、この一言を聞いてからは、(堯蓮上人のことが)奥ゆかしく(思われるように)なり、(僧が)たくさんいる中で、寺をも
住職として管理なさっておられるのには、このように(心が)柔和になっているところがあって、そのおかげであるのだなあと思われたことでした。 ...