ゆるらかなり/緩らかなり
このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「
ゆるらかなり/緩らかなり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
※「ゆるるかなり/緩るかなり」も「ゆるらかなり/緩らかなり」と同じ意味で用いられる。
形容動詞・ナリ活用
未然形 | ゆるらかなら | ◯ |
連用形 | ゆるらかなり | ゆるらかに |
終止形 | ゆるらかなり | ◯ |
連体形 | ゆるらかなる | ◯ |
已然形 | ゆるらかなれ | ◯ |
命令形 | ゆるらかなれ | ◯ |
■意味1
緩やかである、ゆっくりである。
[出典]:賢木 源氏物語
「いとゆるやかにうち誦じたるを...」
[訳]:たいそうゆっくりと口ずさんでいるのを...
■意味2
ゆったりとしている、たっぷりとして豊かである。
[出典]:七月ばかりいみじう暑ければ 枕草子
「髪のうちたたなはりてゆるらかなる程、長さおしはかられたるに...」
[訳]:髪が重なってゆったりとしている様子から、およそ長さを推測できましたが...
備考
「ゆるるかなり/緩るかなり」の活用は以下の通り。
未然形 | ゆるるかなら | ◯ |
連用形 | ゆるるかなり | ゆるるかに |
終止形 | ゆるるかなり | ◯ |
連体形 | ゆるるかなる | ◯ |
已然形 | ゆるるかなれ | ◯ |
命令形 | ゆるるかなれ | ◯ |