のぞく/覗く
このテキストでは、カ行四段活用の動詞「
のぞく/覗く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
カ行四段活用
未然形 | のぞか |
連用形 | のぞき |
終止形 | のぞく |
連体形 | のぞく |
已然形 | のぞけ |
命令形 | のぞけ |
■意味1:他動詞
隙間や物かげからこっそり見る、のぞき見する。
[出典]:
若紫・北山の垣間見 源氏物語
「人々は帰し給ひて、惟光朝臣と
のぞき給へば...」
[訳]:従者はお帰しになって、惟光朝臣と(一緒に家の中を)
のぞき見なさると...
■意味2:他動詞
ちょっと立ち寄る、様子を見る。
[出典]:落窪物語
「例はさしものぞき給はぬ北の方、中隔ての障子をあけ給ふに...」
[訳]:いつもはそんなに立ち寄られない北の方が、中仕切りの障子をお開けなさると...