しばし/暫し
このテキストでは、古文単語「
しばし/暫し」の意味、解説とその使用例を記している。
副詞
■意味
少しの間、しばらく、ちょっとの間。
[出典]:
花山院の出家 大鏡
「弘徽殿の女御の御文の、日ごろ破り残して御身も放たず御覧じけるを思し召し出でて、『
しばし。』とて、取りに入りおはしましけるほどぞかし...」
[訳]:(花山天皇は)弘徽殿の女御のお手紙で、普段破り捨てずに残して、肌身離さずご覧になっていたものをお思い出しになって、 「
少しの間(待っておれ)。」とおっしゃって、(屋敷の中に)取りにお入りになられたそのとき...