しぶく/渋く
カ行四段活用
未然形 | しぶか |
連用形 | しぶき |
終止形 | しぶく |
連体形 | しぶく |
已然形 | しぶけ |
命令形 | しぶけ |
■意味:自動詞
とどこおる、詰まる、つっかえる。
[出典]:
検非違使忠明 今昔物語集
「京童部あまた立ちて向かひければ、その傍にえ逃げずして、蔀(しとみ)のもとの有りけるを取りて、脇に挟みて、前の谷に躍り落つるに、蔀のもとに風
しぶかれて、谷底に鳥の居るやうに、やうやく落ち入りにければ、そこより逃げて去にけり。」
[訳]:若者たちがたくさん立ち(忠明に)向かってきたので、そちらの方には逃げることができずに、蔀の下戸があったのを取って、脇にはさんで、前の谷へ飛びおりたところ、蔀の下戸に風が
滞って、谷底に鳥がとまるように、そろそろと落ちていったので、そこから逃げ去りました。