おぼしなる/思し成る
このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「
おぼしなる/思し成る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ラ行四段活用
未然形 | おぼしなら |
連用形 | おぼしなり |
終止形 | おぼしなる |
連体形 | おぼしなる |
已然形 | おぼしなれ |
命令形 | おぼしなれ |
■意味:自動詞
(「思ひ成る」の尊敬語で)
そう思うようになられる、そういう気持ちにおなりになる。
[出典]:
競べ弓・弓争ひ 大鏡
「中関白殿、また御前に候ふ人々も、『いま二度延べさせ給へ。』と申して、延べさせ給ひけるを、安からず
思しなりて...
[訳]:中関白殿、そしてこの御前にお仕えする人々も、「あと二回、(勝負を)延長なさいませ。」と申し上げたので、(弓競べを)延長なさったのですが、(道長は)心穏やかではない
気持ちにおなりになられて...