渡来人
弥生・古墳時代になると、中国大陸から
渡来人と呼ばれる人々が日本にやってきて、さまざまな技術を伝来します。渡来人はおもしろいことに、その一族によって伝えた技術が異なっています。
ここでは、よく耳にする渡来人の苗字と伝えてきた技術・彼らがつかさどった仕事についてまとめてみましょう。
苗字 | 末裔 | 伝来した技術 |
弓月君 | 秦氏 | 蚕・機織(はたおり)の技術 |
阿知使主(あちのおみ) | 漢氏(あやうじ)・東漢氏(やまとのあやうじ)・文直(ふみのあたえ) | 文筆に優れ、記録・文書をつかさどって朝廷に仕えた |
王仁 | 西文氏 | 「論語」や「千文字」 |
彼らは大和政権の依頼よって「
品部」(しなべ/ともべ)というチームを組んで、チーム単位で技術を教えるようになります。
金属加工を担った
韓鍛治部(からぬちべ)、鞍などの馬具を作ることを職業とした
鞍作部(くらつくりべ)、錦を織ることを職とした
錦織部(にしこりべ)、記録・文書をつかさどって朝廷に仕えた
史部(ふひとべ)などが有名どころです。