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古文単語「むくつけし」の意味・解説【形容詞ク活用】

著者名: 走るメロス
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むくつけし

このテキストでは、ク活用の形容詞「むくつけし」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

形容詞・ク活用

未然形むくつけくむくつけから
連用形むくつけくむくつけかり
終止形むくつけし
連体形むくつけきむくつけかる
已然形むくつけけれ
命令形むくつけかれ


意味1

不気味である、薄気味悪い

[出典]源氏物語 紫式部
「昔物語などにこそ、かかることは聞け、といとめづらかにむくつけけれど...」

[訳]:昔の物語の中でこそこのようなことは耳にしたことがあります、と、めったにないことで薄気味悪いのですが...


意味2

(人の行動などが)
恐ろしい感じだ、恐るべきだ

[出典]宇治拾遺物語
「...とありしこそ、あさましく、むくつけく、恐ろしかりしか。」

[訳]:...と言われたときには、驚いて、恐ろしく、怖く(感じた)のでした 。




意味3

無骨で荒々しい、無風流だ

[出典]:源氏物語 紫式部
むくつけき心の中に、いささか好きたる心まじりて...」

[訳]無骨な心のうちにも、多少色好みな心もまざっていて...


備考

「むくつけう」は連用形「むくつけく」のウ音便。
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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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