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古文単語「ねんごろなり/懇ろなり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】

著者名: 走るメロス
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ねんごろなり/懇ろなり

このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「ねんごろなり/懇ろなり」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

※「ねむごろなり」とも表記される。
形容動詞・ナリ活用

未然形ねんごろなら
連用形ねんごろなりねんごろに
終止形ねんごろなり
連体形ねんごろなる
已然形ねんごろなれ
命令形ねんごろなれ


意味1

熱心に、丁寧に

[出典]伊勢物語
「狩りはねむごろにもせで、酒をのみ飲みつつ、やまと歌にかかれりけり。」

[訳]:狩りは熱心にはせずに、お酒を飲みながら、和歌に熱中していました。


意味2

互いに親しい、懇意である

[出典]更級日記 菅原孝標女
ねんごろに語らふ人の、かうて後おとづれぬに...」

[訳]親しくお付き合いをしていた人が、このようなことの後は便りもないので...




意味3

一途である、一生懸命である

[出典]伊勢物語
「三年来ざりければ、待ちわびたりけるに、いとねむごろに言ひける人に...」

[訳]:3年間来ることがなく、(女は)待ちくたびれてしまったのだが、たいそう一途に(女を)口説いた人が...

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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