うちまかせて/打ち任せて
このテキストでは、古文単語「
うちまかせて/打ち任せて」の意味、解説とその使用例を記している。
成り立ち
サ行下二段活用「うちまかす」の連用形「うちまかせ」と接続助詞「て」が一語になったもの。
連語
■意味
一般に、ふつう。
[出典]:
大江山の歌 十訓抄
「これは
うちまかせて理運のことなれども、かの卿の心には、これほどの歌、ただいま詠み出だすべしとは、知られざりけるにや。」
[訳]:これは(和泉式部の血をひいた小式部内侍にとっては)
ふつうの道理にかなっていることなのですが、あの卿(定頼の中納言)の心には、これほどの歌を、すぐに詠んで披露することができるとは、おわかりではなかったのでしょうか。