テスト対策に!大鏡『鶯宿梅』の品詞分解
このテキストでは、
大鏡の一節『
鶯宿梅』の「
いとをかしうあはれにはべりしことは」から始まる部分の品詞分解を記しています。
大鏡とは
大鏡は平安時代後期に成立したとされる歴史物語です。
藤原道長の栄華を中心に、宮廷の歴史が描かれています。
品詞分解
※名詞は省略しています。
■「いとをかしうあはれにはべりしことは、この天暦の御時に、清涼殿の御前の梅の木の枯れたりしかば、求めさせ給ひしに、
「いと | 副詞 |
をかしう | 形容詞・シク活用・連用形のウ音便 |
あはれに | 形容動詞・ナリ活用・連用形 |
はべり | 補助動詞・ラ行変格活用・連用形 |
し | 過去の助動詞・連体形 |
こと | ー |
は、 | 係助詞 |
こ | 代名詞 |
の | 格助詞 |
天暦 | ー |
の | 格助詞 |
御時 | ー |
に、 | 格助詞 |
清涼殿 | ー |
の | 格助詞 |
御梅 | ー |
の | 格助詞 |
木 | ー |
の | 格助詞 |
枯れ | ラ行下二段活用・連用形 |
たり | 完了の助動詞・連用形 |
しか | 過去の助動詞・已然形 |
ば、 | 接続助詞 |
求め | マ行下二段活用・未然形 |
させ | 使役の助動詞・連用形 |
給ひ | 尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連用形 |
し | 過去の助動詞・連体形 |
に、 | 接続助詞 |
■某主の蔵人にていますがりし時、承りて『若き者どもはえ見知らじ。きむじ求めよ。』とのたまひしかば、一京まかり歩きしかども、はべらざりしに、
某主(なにがしぬし) | ー |
の | 格助詞 |
蔵人 | ー |
に | 断定の助動詞・連用形 |
て | 接続助詞 |
いますがり | 補助動詞・ラ行変格活用・連用形 |
し | 過去の助動詞・連体形 |
時、 | ー |
承り | ラ行四段活用・連用形 |
て、 | 接続助詞 |
『若き | 形容詞・ク活用・連体形 |
者ども | ー |
は | 係助詞 |
え | 副詞 |
見知ら | ラ行四段活用・未然形 |
じ。 | 打消推量の助動詞・終止形 |
きむぢ | 代名詞 |
求めよ。』 | マ行下二段活用・命令形 |
と | 格助詞 |
のたまひ | ハ行四段活用・連用形 |
しか | 過去の助動詞・已然形 |
ば、 | 接続助詞 |
一京 | ー |
まかり歩き | カ行四段活用・連用形 |
しか | 過去の助動詞・已然形 |
ども、 | 接続助詞 |
はべら | ラ行変格活用・未然形 |
ざり | 打消の助動詞・連用形 |
し | 過去の助動詞・連体形 |
に、 | 接続助詞 |
■西の京のそこそこなる家に、色濃く咲きたる木の、様体うつくしきがはべりしを、掘り取りしかば、
西 | ー |
の | 格助詞 |
京 | ー |
の | 格助詞 |
そこそこ | 代名詞 |
なる | 存在の助動詞・連体形 |
家 | ー |
に、 | 格助詞 |
色 | ー |
濃く | 形容詞・ク活用・連用形 |
咲き | カ行四段活用・連用形 |
たる | 存続の助動詞・連体形 |
木 | ー |
の、 | 格助詞 |
様体 | ー |
うつくしき | 形容詞・シク活用・連体形 |
が | 格助詞 |
はべり | ラ行変格活用・連用形 |
し | 過去の助動詞・連体形 |
を、 | 格助詞 |
堀り取り | ラ行四段活用・連用形 |
しか | 過去の助動詞・已然形 |
ば、 | 接続助詞 |