源氏物語『橋姫』
ここでは、源氏物語の『橋姫』の章から、「秋の末つ方、四季にあててし給ふ御念仏を」から始まる部分の品詞分解をしています。
現代語訳はこちら
「秋の末つ方、四季にあててし給ふ御念仏を〜」の現代語訳・口語訳と解説
品詞分解
※名詞は省略してあります。
秋
の(格助詞)
末つ方、
四季
に(格助詞)
あて(タ行下二段活用・連用形)
て(接続助詞)
し(サ行変格活用・連用形)
給ふ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連体形)
御念仏
を(格助詞)、
「こ(代名詞
の(格助詞)
川づら
は(係助詞)、
網代
の(格助詞)
波
も(係助詞)、
このごろ
は(係助詞)
いとど(副詞)
耳かしがましく(形容詞・シク活用・連用形)
静かなら(形容動詞・ナリ活用・未然形)
ぬ(打消の助動詞・連体形)
を(接続助詞)。」
とて(格助詞)、
か(代名詞
の(格助詞)
阿闍梨
の(格助詞)
住む(マ行四段活用・連体形)
寺
の(格助詞)
堂
に(格助詞)
移ろひ(ハ行四段活用・連用形)
給ひ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)、
七日
の(格助詞)
ほど
行ひ(ハ行四段活用・連用形)
給ふ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・終止形)。
姫君たち
は(係助詞)、
いと(副詞)
心細く(形容詞・ク活用・連用形)、
つれづれ
まさり(ラ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)
眺め(マ行下二段活用・連用形)
給ひ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連用形)
ける(過去の助動詞・連体形)
ころ、
中将の君、
「久しく(形容詞・シク活用・連用形)
参ら(ラ行四段活用・未然形)
ぬ(打消の助動詞・連体形)
かな(終助詞)。」
と(格助詞)、
思ひ出で(ダ行下二段活用・連用形)
きこえ(補助動詞・ヤ行下二段活用・連用形)
給ひ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連用形)
ける(過去の助動詞・連体形)
まま
に(格助詞)、
有明
の(格助詞)
月
の(格助詞)
まだ(副詞)
夜深く(形容詞・ク活用・連用形)
さし出づる(ダ行下二段活用・連体形)
ほど
に(格助詞)
出で立ち(タ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)、
いと(副詞)
忍び(バ行上二段活用・連用形)
て(接続助詞)、
御供
に(格助詞)
人
など(副助詞)
も(係助詞)
なく(形容詞・ク活用・連用形)、
やつれラ行下二段活用・連用形)
て(接続助詞)
おはし(サ行変格活用・連用形)
けり(過去の助動詞・終止形)。