弥生時代
弥生文化
縄文時代が終わり、日本では
農耕文化が起こります。この農耕文化は紀元前4世紀頃に九州北部ではじまり、薩南諸島から東北地方にかけて3世紀頃まで栄えました。この文化を
弥生文化、時代を
弥生時代といいます。
弥生時代は農耕・金属器(青銅器・鉄器)の使用・弥生土器を特徴としており、階級社会や小国家が少しずつ成立するようになりました。
縄文土器に比べて薄手の弥生土器は、実用的で様々な形が作られ、1884年に東京府本郷区向ケ丘弥生町で発見されました。
高杯・甕・壷や甑が作られ、福岡県の
立屋敷遺跡で発見された
遠賀川式土器が稲作伝播の証拠となっています。
北海道では、
続縄文文化・擦文文化・オホーツク文化という独自の文化が続き、南西諸島や沖縄では
貝塚文化が発達します。
金属器の使用
金属器とは、青銅器や鉄器を用いた道具のことで、銅は
銅剣・銅矛・銅戈・銅鐸・銅鏡などが作られました。島根県の
荒神谷遺跡からは1984〜85年に多くの銅製品が見つかり、佐賀県の
安永田遺跡からも銅鐸の鋳型が見つかっています。
一方、鉄では
鉄斧・刀子・鉇・手斧・鉄鍬・鉄鋤・鉄戈などが作られました。
弥生時代は、青銅器・鉄器・石器が併用されたため、金石併用文化ともいわれます。