大陸の歴史
中国の歴史
日本にまだ文字もなかった時代、隣の中国では、高度な文明が発達していました。まず、中国の歴史について少し触れてみましょう。
中国初の王朝は、
殷といいます。紀元前2000年期前半~紀元前11世紀という長い期間、初代の
湯王から
紂王まで続きました。
殷の最後王紂王は、放蕩の限りを尽くしたとされ、臣下の
武王によって倒され、新たに
周が誕生します。周は紀元前770年までを西周、それ以後を東周といいました。
東周の前期には、各地の諸侯が派遣を争った
春秋時代が始まり、その後7大諸侯まで集約された勢力争いにより、
戦国時代となりました。
戦国時代を終わらせ、中国統一を果たしたのが7大諸侯の一角の
秦でした。秦の王は
始皇帝となり、郡県制という新しい統治方法で全土を治めました。
秦の滅亡後、新たに
劉邦により漢が建てられました。漢は紀元前202年から紀元後220年まで続きますが、前半を
前漢、後半を
後漢をいいました。
紀元前108年以降、前漢の
武帝(周の武帝とは別人物)の時代に朝鮮半島が征服され、四郡(
真番郡・臨屯郡・玄菟郡・楽浪郡)が設置されます。これらは後に韓族が中心となり独立し、313年に
高句麗が強大となり楽浪郡を滅ぼしました。
後漢が滅亡したあと、3世紀には、
魏・呉・蜀の三国が覇権を争います。有名な三国時代ですね。曹操や孫権、劉備などの英雄が活躍した時代でもあります。三国の中で魏が優勢となりますが、最終的に西晋という王朝が建国されます。