方丈記『日野山の閑居』
ここでは、方丈記の中の『日野山の閑居(すべて、あられぬ世を念じ過ぐしつつ〜)』の品詞分解を行っています。書籍によっては「我が過去」と題するものもあります。
品詞分解
すべて(副詞)、
あら(ラ行変格活用・未然形)
れ(可能の助動詞・未然形)
ぬ(打消の助動詞・連体形)
世
を(格助詞)
念じ過ぐし(サ行四段活用・連用形)
つつ(接続助詞)、
心
を(格助詞)
悩ませ(サ行四段活用・命令形)
る(存続の助動詞・連体形)
こと、
三十余年
なり(断定の助動詞・終止形)。
そ(代名詞)
の(格助詞)
間、
をりをり
の(格助詞)
たがひめ、
おのづから(副詞)
短き(形容詞・ク活用・連体形)
運
を(格助詞)
悟り(ラ行四段活用・連用形)
ぬ(完了の助動詞・終止形)。
すなはち(接続詞)、
五十
の(格助詞)
春
を(格助詞)
迎へ(ハ行下二段活用・連用形)
て(接続詞)、
家
を(格助詞)
出で(ダ行下二段活用・連用形)
て(接続詞)、
世
を(格助詞)
背け(カ行四段活用・命令形)
り(完了の助動詞・終止形)。
もとより(副詞)
妻子
なけれ(形容詞・ク活用・已然形)
ば(接続助詞)、
捨て難き(形容詞・ク活用・連体形)
よすが
も(係助詞)
なし(形容詞・ク活用・終止形)。
身
に(格助詞)
官禄
あら(ラ行変格活用・未然形)
ず(打消の助動詞・連用形)、
何(代名詞)
に(格助詞)
つけ(カ行下二段活用・連用形)
て(接続助詞)
か(係助詞)
執
を(格助詞)
留め(マ行下二段活用・未然形)
む(意志の助動詞・連体形)。
むなしく(形容詞・シク活用・連用形)
大原山
の(格助詞)
雲
に(格助詞)
臥し(サ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)、
また(副詞)、
五かへり
の(格助詞)
春秋
を(格助詞)
なむ(係助詞)
経(ハ行下二段活用・連用形)
に(完了の助動詞・連用形)
ける(過去の助動詞・連体形)。
つづき