竹取物語冒頭『かぐや姫の成長』
ここでは、竹取物語の冒頭の中の『かぐや姫の成長』(この児、養ふほどに、すくすくと大きになりまさる〜)でテストに出題されそうな問題をピックアップしていきます。
次の文章を読み、問いに答えよ。
この児、養ふほどに、すくすくと大きになりまさる。三月ばかりになるほどに、
よきほどなる人になりぬれば、髪上げなどとかくして、髪上げさせ、裳着す。帳のうちよりも出ださず、いつき養ふ。この児のかたち
けうらなること世になく、屋のうちは暗き所なく光り満ちたり。翁、心地あしく、苦しきときも、この子を見れば、苦しきこともやみぬ。腹立たしきことも慰みけり。
翁、竹を取ること久しくなりぬ。勢ひ猛の者になりにけり。 この子いと大きになりぬれば、名を、御室戸斎部の秋田を呼びて、付けさす。秋田、なよ竹のかぐや姫と付けつ。このほど三日うちあげ遊ぶ。よろづの遊びをぞしける。男はうけきらはず呼び集へて、
いとかしこく遊ぶ。
世界の男、
貴なるもいやしきも、
いかでこのかぐや姫を得てしがな、見てしがなと、音に聞き、めでて惑ふ。
問題
■Q1:「児」、「裳着す」、「貴なる」を現代仮名遣いで記しなさい。
■Q2:「よきほどなる人」の意味を答えなさい。
■Q3:「けうらなること」の意味を答えなさい。
■Q4:「いとかしこく遊ぶ」の「かしこく」の意味を答えなさい。
■Q5:「貴なるもいやしきも」を現代語訳しなさい。
■Q6:「いかでこのかぐや姫を得てしがな」を現代語訳しなさい。
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