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蜻蛉日記原文全集「この御方、東宮の御親のごとして候ひ給へば」

著者名: 古典愛好家
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蜻蛉日記

この御方、東宮の御親のごとして候ひ給へば

この御方、東宮の御親のごとして候ひ給へば、まゐり給ひぬべし。

「かうてや」


など、たびたび

「しばしば」


との給へば、宵のほどにまゐりたり。時しもこそあれ、あなたに人の声すれば、

「そそ」


などの給ふに、聞きも入れねば、

「よひまどひし給ふやうにきこゆるを、論なうむづかられ給は、はや」


との給へば、

「乳母(めのと)なくとも」


とて、しぶしぶなるに、者あゆみ来てきこえたてば、のどかならで帰りぬ。


又の日の暮れにまゐり給ひぬ。          
                                      

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・蜻蛉日記原文全集「この御方、東宮の御親のごとして候ひ給へば」

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長谷川 政春,伊藤 博,今西 裕一郎,吉岡 曠 1989年「新日本古典文学大系 土佐日記 蜻蛉日記 紫式部日記 更級日記」岩波書店
The University of Virginia Library Electronic Text Center and the University of Pittsburgh East Asian Library http://etext.lib.virginia.edu/japanese/

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