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18_80 ヨーロッパ・アメリカの変革と国民形成 / アメリカ独立革命

アメリカ独立革命(ボストン茶会事件、独立戦争、アメリカ合衆国の建国など) 受験対策問題 65

著者名: レキシントン
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アメリカ独立革命で押さえておきたいポイント

※赤字部分が問題に出そうな部分です。赤色の暗記シートなどで隠して見てください。

北アメリカの植民地

・1584年から1585年にかけて、エリザベス1世の寵臣ローリーがヴァージニアを建設したが失敗した。その後1607年に、ジェームズ1世の特許状を得たロンドン会社は、ジェームズタウン及びヴァージニア植民地を再度建設した。

1620年、ジェームズ1世の弾圧を逃れ、メイフラワー号に乗ったピルグリム=ファーザーズが北アメリカのプリマスに上陸し、1629年にはボストンを中心としたマサチューセッツ植民地を建設した。その後、オランダから獲得したニューネーデルラントを改称したニューヨークやクェーカー教徒のウィリアム=ペンが建設したペンシルヴァニア1732年に建設されたジョージアなど13植民地が成立した。各植民地には植民地議会が設置された。

・南部植民地では、1619年にヴァージニア植民地で黒人奴隷が輸入され、タバコ・米・藍等の商品作物を栽培するプランテーションが盛んとなった。

ニューハンプシャー1679年、マサチューセッツ湾植民地より分離。
マサチューセッツ1629年、マサチューセッツ湾会社により設立。1691年、プリマス植民地(1620年設立)を併合。
ロードアイランド1636年、ロジャー=ウィリアムスにより設立。
コネティカット1636年、トマス=フーカーにより設立。
ニューヨークオランダから獲得後1664年、ヨーク公(ジェームズ2世)にちなみ改称。
ニュージャージー1664年、ジョン=バークレー、ジョージ=カータレットにより設立。
ペンシルヴァニア1681年、ウィリアム=ペン(クエーカー教徒)により設立。
デラウェア1703年、ペンシルヴァニア植民地より分離。
メリーランド1634年、ボルティモア卿により設立。
ヴァージニア1607年、ヴァージニア会社により設立。
ノースカロライナ1663年、クラレンドン卿など8人の貴族により設立。1729年、南北に分離。
サウスカロライナ1663年、クラレンドン卿など8人の貴族により設立。1729年、南北に分離。
ジョージア1733年、オーグルソープにより設立。


イギリス本国との対立

・イギリス本国は重商主義を強化し、植民地に干渉しつづけた。航海法(1651,1660)・羊毛品法(1699)・帽子法(1732)・砂糖法(1764)・印紙法(1765)などが、イギリス重商主義の代表例である。

七年戦争(新大陸ではフレンチ=インディアン戦争)の戦費を調達するため、国王ジョージ3世は植民地の自治に干渉し、課税を強化した。1765年に制定された印紙法に対して、植民地側は「代表なくして課税なし」といい反対した。

・その後、1767年に茶・ガラス・紙・ペンキなどの輸入関税を課すタウンゼント諸法や、1773年の茶法など、本国の干渉は激しくなっていった。こうした本国の政策に対し、1773年茶法に反対した急進派の市民がボストン茶会事件を起こし、イギリスは翌年報復としてボストン港を封鎖した。

独立戦争

・本国との対立の中、1774年9月には、フィラデルフィアで第1回大陸会議が開かれ、不当課税への拒否と植民地の団結が確認された。

1775年4月19日、ボストン近郊のコンコードで武力衝突が、同日レキシントンの戦いがおこり、こうしてアメリカ独立戦争(1775〜1783)が開始された。独立運動はパトリック=ヘンリトマス=ペインが主導し、ペインが出版した『コモン=センス(常識)』により、独立戦争の世論が作られた。

1776年7月4日、第2回大陸会議でジェファソンが起草した独立宣言が採択された。植民地は国王派愛国派に分かれたが、1777年のサラトガの戦いでアメリカが勝利し、その後1778年にフランス、1779年にスペイン、1780年にオランダがそれぞれアメリカ側に立ち参戦した。また、1780年にはロシアのエカチェリーナ2世の提唱により、スウェーデン・デンマーク・プロイセン・ポルトガルなどが武装中立同盟を結び、イギリスを国際的に孤立させた。

・独立戦争には、フランスの自由主義貴族ラ=ファイエットや、ポーランドの愛国者コシューシコなども参加し、革命や愛国の意識を自国に持ち帰った。

1781年のヨークタウンの戦いにアメリカ・フランス連合軍が勝利したことにより、独立戦争は事実上終結した。講和としてパリ条約が結ばれ、①アメリカの完全独立②ミシシッピ以東のルイジアナ割譲などが決められた。

アメリカ合衆国の建国

・1777年の大陸会議で決められたアメリカ連合規約により、独自の憲法や議会を持つ緩やかな連合体として、アメリカ合衆国が発足した。

1787年にはワシントンを議長としてフィラデルフィア憲法制定議会が開催され、アメリカ合衆国憲法が制定された。この憲法ではロックモンテスキューら啓蒙思想家が主張した三権分立が取り入れられたが、黒人たインディアンの権利は含まれていなかった。アメリカ合衆国憲法の主な内容は以下である。

①人民主権
②中央政府に徴税権・通商規制権
③各州に大幅な自治権を認める連邦主義
④三権分立

・1789年には行政機関としてアメリカ連邦(中央)政府が発足し、連邦議会大統領制最高裁判所などの仕組みが作られた。その後、政治家たちはハミルトンに代表される連邦派(フェデラリスト)ジェファソンに代表される反連邦派に分かれた。

・このアメリカ独立革命にはじまり、その後フランス革命・ラテンアメリカの独立運動などを大西洋革命(環大西洋革命)という。
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・アメリカ独立革命(ボストン茶会事件、独立戦争、アメリカ合衆国の建国など) 受験対策問題 65

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『世界史B 用語集』 山川出版社
『世界史B 教科書』 山川出版社

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