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枕草子 原文全集「きらきらしき物/神のいたう鳴るをりに」

著者名: 古典愛好家
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きらきらしき物

きらきらしき物。大将、御前駆おひたる。孔雀経(くぎきょう)の御読経(みどきょう)。御修法(みずほう)。五大尊のも。御斎会(ごさいゑ)。


蔵人の式部の丞の、白馬の日大路練りたる。その日、靫負(ゆげひ)の佐(すけ)の摺衣(すりざね)やらする。尊勝王の御修法。季の御読経。熾盛光の御読経。



神のいたう鳴るをりに

神のいたう鳴るをりに、神鳴の陣こそいみじうおそろしけれ。左右の大将、中少将などの御格子のもとにさぶらひ給ふ、いといとほし。鳴りはてぬるをり、大将仰せて、

「おり」


とのたまふ。
         

    
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・枕草子 原文全集「きらきらしき物/神のいたう鳴るをりに」

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萩谷朴 1977年「新潮日本古典集成 枕草子 下」 新潮社
松尾聰,永井和子 1989年「完訳 日本の古典 枕草子」小学館
渡辺実 1991年「新日本古典文学大系 枕草子・方丈記」岩波書店

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