テスト対策に!伊勢物語「小野の雪」の品詞分解
このテキストでは、
伊勢物語の83段「
小野の雪」(
昔、水無瀬に通ひたまひし惟喬親王〜)の品詞分解と敬意の向きを記しています。
現代語訳
『小野の雪』わかりやすい現代語訳と解説
伊勢物語とは
伊勢物語は平安時代初期に書かれた歌物語です。作者は未詳ですが、
在原業平がモデルではないかと言われています。
品詞分解
※名詞は省略しています。
■昔、水無瀬に通ひ給ひし惟喬親王、例の狩りしにおはします供に、 馬の頭なる翁つかうまつれり。
単語 | 品詞 | 敬意の向き |
昔、 | ー | ー |
水無瀬 | ー | ー |
に | 格助詞 | ー |
通ひ | ハ行四段活用「かよふ」の連用形 | ー |
たまひ | ハ行四段活用「たまふ」の連用形 | 尊敬の補助動詞:作者→惟喬親王 |
し | 過去の助動詞「き」の連体形 | ー |
惟喬親王、 | ー | ー |
例 | ー | ー |
の | 格助詞 | ー |
狩りし | サ行変格活用「かりす」の連用形 | ー |
に | 格助詞 | ー |
おはします | サ行四段活用「おはします」の連体形 | 尊敬語:作者→惟喬親王 |
供 | ー | ー |
に、 | 格助詞 | ー |
馬の頭 | ー | ー |
なる | 断定の助動詞「なり」の連体形 | ー |
翁 | ー | ー |
つかうまつれ | ラ行四段活用「つかうまつる」の已然形 | 謙譲語:作者→惟喬親王 |
り。 | 完了の助動詞「り」の終止形 | ー |
■日ごろ経て、宮に帰り給うけり。 御送りして、とく往なむと思ふに、大御酒給ひ、禄給はむとて、つかはさざりけり。
単語 | 品詞 | 敬意の向き |
日ごろ | ー | ー |
経 | ハ行下二段活用「ふ」の連用形 | ー |
て、 | 接続助詞 | ー |
宮 | ー | ー |
に | 格助詞 | ー |
帰り | ラ行四段活用「かへる」の連用形 | ー |
給う | ハ行四段活用「たまふ」の連用形のウ音便 | 尊敬の補助動詞:作者→惟喬親王 |
けり。 | 過去の助動詞「けり」の終止形 | ー |
御送りす | 名詞「御送り」+サ行変格活用「す」の連用形 | ー |
て、 | 接続助詞 | ー |
とく | 副詞またはク活用の形容詞「とし」の連用形 | ー |
往な | ナ行変格活用「いぬ」の未然形 | ー |
む | 意志の助動詞「む」の終止形 | ー |
と | 格助詞 | ー |
思ふ | ハ行四段活用「おもふ」の連体形 | ー |
に、 | 接続助詞 | ー |
大御酒 | ー | ー |
給ひ、 | ハ行四段活用「たまふ」の連用形 | 尊敬語:作者→惟喬親王 |
禄 | ー | ー |
給は | ハ行四段活用「たまふ」の未然形 | 尊敬語:作者→惟喬親王 |
む | 意志の助動詞「む」の終止形 | ー |
とて、 | 格助詞または格助詞「と」+接続助詞「て」 | ー |
つかはさ | サ行四段活用「つかはす」の未然形 | 尊敬語:作者→惟喬親王 |
ざり | 打消の助動詞「ず」の連用形 | ー |
けり。 | 過去の助動詞「けり」の終止形 | ー |
■この馬の頭、心もとながりて、「枕とて草ひき結ぶこともせじ秋の夜とだに頼まれなくに」と詠みける。
単語 | 品詞 | 敬意の向き |
こ | 代名詞 | ー |
の | 格助詞 | ー |
馬の頭、 | ー | ー |
心もとながり | ラ行四段活用「こころもとながる」の連用形 | ー |
て、 | 接続助詞 | ー |
「枕 | ー | ー |
とて | 格助詞または格助詞「と」+接続助詞「て」 | ー |
草 | ー | ー |
ひき結ぶ | バ行四段活用「ひきむすぶ」の連体形 | ー |
こと | ー | ー |
も | 係助詞 | ー |
せ | サ行変格活用「す」の未然形 | ー |
じ | 打消意志の助動詞「じ」の終止形 | ー |
秋 | ー | ー |
の | 格助詞 | ー |
夜 | ー | ー |
と | 格助詞 | ー |
だに | 副助詞 | ー |
頼ま | マ行四段活用「たのむ」の未然形 | ー |
れ | 可能の助動詞「る」の未然形 | ー |
なくに」 | 打消の助動詞「ず」の未然形「な」+接尾語「く」+助詞「に」 | ー |
と | 格助詞 | ー |
詠み | マ行四段活用「よむ」の連用形 | ー |
ける。 | 過去の助動詞「けり」の連体形 | ー |
■時は三月のつごもりなりけり。親王、大殿ごもらで明かし給うてけり。
単語 | 品詞 | 敬意の向き |
時 | ー | ー |
は | 係助詞 | ー |
三月 | ー | ー |
の | 格助詞 | ー |
つごもり | ー | ー |
なり | 断定の助動詞「なり」の連用形 | ー |
けり。 | 過去の助動詞「けり」の終止形 | ー |
親王、 | ー | ー |
大殿ごもら | ラ行四段活用「おほとのごもる」の未然形 | 尊敬語:作者→惟喬親王 |
で | 接続助詞 | ー |
明かし | サ行四段活用「あかし」の連用形 | ー |
給う | ハ行四段活用「たまふ」の連用形のウ音便 | 尊敬の補助動詞:作者→惟喬親王 |
て | 完了の助動詞「つ」の連用形 | ー |
けり。 | 過去の助動詞「けり」の終止形 | ー |