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高校古文『瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ~』現代語訳と解説・品詞分解

著者名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、万葉集に収録されている歌「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ いづくより来りしものそ目交にもとなかかりて安眠しなさぬ」の現代語訳・口語訳と解説、品詞分解をしています。作者は山上憶良です。

原文

【長歌】
瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ 

いづくより来りしものそ目交もとなかかりて安眠なさ

【反歌】
銀も金も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも


ひらがなでの読み方

うりはめば こどもおもほゆ くりはめば ましてしぬはゆ

いづくより きたりしものそ まなかひに もとなかかりて やすいしなさぬ

【反歌】
しろかねも くがねもたまも なにせむに まされるたから こにしかめやも

現代語訳

瓜を食べれば(残してきた)子どものことが自然に思われる。粟を食べれば、いっそうしのばれる。

いったい子どもたちはどこから来たものなのだろうか(どのような縁で、私の子どもとしてやってきたのだろうか)。目の前にやたらと(子どもたちの姿が)ちらついて、安眠させてくれないことよ。

【反歌】
銀も金も宝石も、どうしてそれらより優れている子ども(という宝)に宝として及ぶだろうか。いや及ぶまい。

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佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
『教科書 高等学校 国語総合 古典編』 三省堂

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