新規登録 ログイン

10_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

杜甫『月夜』書き下し文・わかりやすい現代語訳(口語訳)と文法解説

著者名: 走るメロス
Text_level_1
マイリストに追加
杜甫 『月夜』の原文・書き下し文・現代語訳と解説

このテキストでは、中国の詩人「杜甫」が詠んだ漢詩「月夜」の原文(白文)、書き下し文、わかりやすい現代語訳・口語訳とその文法解説(五言律詩/押韻/対句など)を記しています。



この漢詩は、杜甫が戦の最中、長安で軟禁されたときに詠まれたものです。 有名な「春望」という漢詩も、この時期に詠まれたとされています。

白文(原文)

※左から右に読んでください

今 夜 鄜 州 月
閨 中 只 独 看
遥 憐 小 児 女
未 解 憶 長 安
香 霧 雲 鬟 湿
清 輝 玉 臂 寒
何 時 倚 虚 幌
双 照 涙 痕 乾


書き下し文

今 夜 (※1)鄜 州
今夜 鄜州の月
こんや ふしゅうのつき

(※2)閨 中 只 独 看
閨中只だ独り看るらん
けいちゅう ただひとり みるらん

遥 憐 (※3)小 児 女
遙かに憐れむ小児女の
はるかにあはれむ しょうじじょの

(※4)未 解 憶 長 安
未だ長安を憶ふを解せざるを
いまだちょうあんをおもふをかいせざるを



(※5)香 霧 (※6)雲 鬟 湿
香霧雲髪湿ひ
こうむ うんかんうるおひ

(※7)清 輝 (※8)玉 臂
清輝玉臂寒からん
せいき ぎょくひさむからん

何 時 倚 (※9)虚 幌
何れの時か虚幌に倚りて
いづれのときかきょこうにより

双 照 涙 痕 乾
双び照らされて涙痕乾かん
ならびてらされて るいこんかわかん

次ページ:口語訳(現代語訳)・単語文法解説

1ページへ戻る
前のページを読む
1/3
次のページを読む

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
鎌田正、米山寅太郎 著 2011 『新漢語林 第二版』大修館書店
『教科書 明解 国語総合』 三省堂

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 290,393 pt 
 役に立った数 370 pt 
 う〜ん数 59 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!

まとめ
このテキストのまとめは存在しません。