「親王、歌を返す返す誦じ給うて、返しえし給はず」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解・敬意の向き
原文
親王、歌を
返す返す誦じ給うて、返しえし
給はず。
現代語訳・口語訳・意味
親王は、歌を繰り返し繰り返し口ずさみなさって、返歌をなさることがおできになりません。
品詞分解
| 単語 | 品詞 | 敬意の向き |
| 親王、 | 名詞 | ー |
| 歌 | 名詞 | ー |
| を | 格助詞 | ー |
| 返す返す | 副詞 | ー |
| 誦じ | サ行変格活用「ずず」の連用形 | ー |
| 給う | 尊敬の補助動詞・ハ行四段活用「たまふ」の連用形のウ音便 | 尊敬・作者→惟喬親王 |
| て、 | 接続助詞 | ー |
| 返し | 名詞 | ー |
| え | 副詞。打消しの語句をともなって「~できない」 | ー |
| し | サ行変格活用「す」の連用形 | ー |
| 給は | 尊敬の補助動詞・ハ行四段活用「たまふ」の未然形 | 尊敬・作者→惟喬親王 |
| ず。 | 打消の助動詞「ず」の終止形 | ー |
主な出典
【伊勢物語「渚の院」】
かの馬頭、詠みて奉りける。「狩り暮らしたなばたつめに宿からむ天の河原に我は来にけり」。親王、歌を返す返す誦じ給うて、返しえし給はず。