「もろともにいふかひなくてあらむやは」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
さて、
年ごろ経るほどに、女、親
なく、
頼りなくなるままに、
もろともにいふかひなくてあらむやはとて、河内の国高安の郡に、
行き通ふ所
いできにけり。
現代語訳・口語訳・意味
そうして、数年が経つうちに、女は、親が亡くなり、(生活の)より所がなくなるにつれて、(男は、この女と)
一緒にふがいないまま(貧しいまま)でいられようか、いやいられないということで、河内の国の高安の郡に、通って行くところ(新しい女)ができたのでした。
品詞分解
| 単語 | 品詞 |
| もろともに | 副詞 |
| いふかひなく | ク活用の形容詞「いふかひなし」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| あら | ラ行変格活用「あり」の未然形 |
| む | 推量の助動詞「む」の終止形 |
| やは | 反語の係助詞 |
主な出典
【伊勢物語『筒井筒』】
さて、年ごろ 経るほどに、女、親なく、頼りなくなるままに、もろともにいふかひなくてあらむやはとて、河内の国高安の郡に、行き通ふ所いできにけり。